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海外長期滞在

 ニュージーランドの語学スクールに行っていたとき、自分よりしばらく後に入ってきた生徒で、ここに来る前は2年間カナダに滞在していた生徒がいた。東京の田舎の方の出身だった。男子生徒で、タクシー会社の経営者の息子だった。私より6年年下だった。お金持ちは海外滞在の繰り返しを許してもらえるのでいいなぁ、と言ったら「バイトしまくったよ。全身汗びっしょりで働いたよ」と言った。当然車は運転出来た。

 自分の市の隣の市に住んでいる女の子(私より1年年上)はアメリカに憧れアメリカに行った。25,6歳のことである。1度目の滞在ではお金が足りなく度々親に仕送りをしてもらっていたが、2度目のアメリ渡航(30代半ば)では仕送りはなかったそう。その友達(以降、Kさんと呼ぼう)は仕事ができ(有能というほどではないが)、少なくとも同じ勤務先で数年は勤めた。Kさんがアメリカに渡航したので私もついて行きたいと思ったが、両親に反対された。「行くのは自由だが二度とこのうちには入れてあげない」と言われていた。反対する一番の理由はまともに働けていないから。趣味は仕事が一人前以上にできる人がやること、と言われた。障害年金で海外に行かせてもらえないのも同じ理由です。

 20代後半で行った会社にも頻繁に海外滞在を繰り返している女の子がいた。私より1,2年年上だった。その子は2,3ヶ月派遣で働いて雇用期間が切れると海外渡航の繰り返しをしていた。高校を卒業して2年間正社員で働きその後、派遣、海外滞在の繰り返しをした。その子は生活費は家に入れていなかった。働いたお金は全て自由に使わせてもらっていた。実に羨ましかった。頻繁な海外渡航に親が理解する理由を聞いてみたら、「若いうちしかできないことだからと許してくれている」と言った。その子の例を挙げて母親に不公平だのってぐずぐず言ったら、「じゃぁ、あんたもまずは2年間同じ会社で正社員として働いたら」と言われた。できないこと分かっていてそんなことを行ったのだろう。要するにまともに働けないのに贅沢するなということである。ニュージーランドの男子生徒、Kさん、会社で知り合った人の共通点はある程度仕事ができること。会社で知り合った人は、短期間の派遣しかしていなかったが、新卒で入った会社では2年正社員で継続して働いた。母親はその点を指摘した。

 そもそも、うちの親は仕事をするのは生活の為であって趣味の為ではないとう観念です。今の時代(私が若いときも含めて)お金持ちの娘でも働く時代ですが、貧乏人の子は収入(障害年金も含む)を生活費(結婚資金や老後資金も含む。これらは未来の生活費)に充て、お金持ちの子は趣味に充てるものです。先ほど述べたニュージーランドで会った人は仕事ができる人だったけれど、収入は全て自分のやりたいことに費やすことが許された。経営者の子と安月給の子(私のこと)との違いです。